あやなと試す

GPT-6の新機能「Intelligent UI」で、工場の画面を作らせてみた

普段はClaudeばかり使っています。10月7日にGPT-6のニュースを見て、久しぶりにChatGPTを開きました。ChatGPTの中に画面が出せるようになったと聞いたので、試してみました。

GPT-6Intelligent UIPlusで試した

2026年10月10日

あやなChatGPTの中に、画面が出るってほんと?
クロードくんほんとだよ。今日は、工場の見積や生産計画の画面を作らせて、どこまでできるか見てみよう。

3行でいうと

  1. ChatGPTの中に、計算機やグラフの画面が出るようになった
  2. 見積や生産計画の画面も、お願いの文1つで作れた
  3. 考える深さ「高」は遅いけど自分で試してから渡し、「Instant」は速いけど1回目は止まった

1何が新しくなったの?

2026年10月7日に、OpenAIはChatGPTでGPT-6と「Intelligent UI」を出し始めました。まずはPlus・Pro・Business・Enterpriseのプランからで、無料とGoのプランは10月8日からです。

Intelligent UIは、ChatGPTの中にグラフやボタン、入力欄、計算機のような画面を出す機能です。出てきた画面は、ChatGPTの中でそのまま使えます。

今回はPlusのプランで試しました。モデルの選択欄には、考える深さを決める3段のつまみがあります。今回は、一番浅い「Instant」と一番深い「高」を使いました。

2まずは原価の計算から

⚡ Instant まずは軽いお願いからです。

ChatGPTに送った文
部品を月に300個作ります。材料費・加工費・段取り時間から、1個あたりの原価を計算したいです。数字を変えて試せるようにしてください。

ChatGPTの中に、いきなり「製造原価シミュレーター」が出てきました。数字を変えると、その場で計算し直されます。

ChatGPTの画面
ChatGPTの中に出た製造原価シミュレーター。1個あたりの製造原価は920円
ChatGPTの中に出た計算の画面。1個あたり920円と出ています
あやな計算はちゃんと合ってるの?
クロードくん手で計算しても920円。画面の中の計算は合っていたよ。

🧮 手で計算すると

材料費500円
加工費8分 × 時間単価3,000円400円
段取り費120分の段取りを300個で分ける20円
1個の原価920円

✅ 画面の数字と合っていた

※ 画面の下にChatGPTが添えた説明の文には「1,000円」とありましたが、画面の中の計算は920円で合っています。

つまみを動かすと、すぐ計算し直す

画面の「不良率」のつまみを動かすと、その場で原価が変わります。

不良率 0%920円
不良率 8.5%1,004円

不良になる分まで多めに作るので、作る数が300個から328個に増え、そのぶん材料費と加工費が上がります。

ChatGPTの画面
不良率を8.5%にすると、1個あたりの製造原価が1,004円になった画面
不良率を8.5%にしたところ

3見積の画面を頼んでみた

⚡ Instant 次は、もう少し本格的に頼んでみます。

ChatGPTに送った文
金属部品の見積を作る画面にしてください。工程(旋盤・マシニング・表面処理・検査)を行ごとに追加・削除でき、工程ごとに時間と時間単価を入れられるようにしてください。数量が1個・10個・100個・1000個のときの1個あたりの単価を表とグラフで比べ、利益率はつまみで変えられるようにしてください。最後に、お客さんに出す見積書の見た目で金額をまとめてください。

工程を足したり消したりでき、工程ごとの原価もその場で出ます。

ChatGPTの画面
金属部品の見積の画面。基本情報と、工程ごとの加工時間と時間単価の入力欄
基本情報と、工程ごとの加工費

下へ進むと、数量ごとの単価の表とグラフ、お客さんに出す見積書の見た目まで並んでいました。

ChatGPTの画面
数量別の見積単価の表とグラフ、その下に御見積書のプレビュー。100個で単価3,896円、税込428,560円
数量ごとの単価の比べと、見積書の見た目
あやな見積書の見た目まで出た〜!
クロードくんこっちは計算も合っていたよ。100個なら1個3,896円、税込で428,560円だね。

🧮 手で計算すると(100個のとき)

材料費850円
加工費旋盤・マシニング・表面処理・検査の合計1,817円
段取り費90分 × 時間単価4,000円を100個で分ける60円
1個の原価2,727円
1個の単価売値の30%が利益になるように、原価を0.7で割る3,896円
100個分3,896円 × 100個389,600円
消費税10%38,960円
見積の合計428,560円

✅ 画面の数字と全部合っていた

続けて「1つのHTMLファイルにして」と頼むと、ダウンロードできるファイルをくれました。手元のブラウザで開いても、同じように動きます。

ChatGPTに送った文
今の見積の画面を、外部のファイルを読み込まずに動く、1つのHTMLファイルとして出力してください。

📘 ことば:HTMLファイル

ブラウザで開ける1枚のファイルです。ダウンロードしてダブルクリックすれば、ChatGPTを開かなくても画面が動きます。

ただ、スマホの幅で開くと、見積書の品名が1文字ずつ改行されるなど、崩れたところもありました。

4生産計画の画面を「高」で頼んだ

🧠 高 ここからが本番です。つまみを一番深い「高」にして、生産計画の画面を頼みました。ドラッグで作業を動かしたり、決まりに合わない置き方を見つけたりと、見積より一段むずかしいお願いです。

📘 ことば:ガントチャート

作業の予定を、時間の流れに沿った横棒で並べた表です。どの機械がいつ何を作るかが、ひと目で分かります。

ChatGPTに送った文
町工場の生産計画を立てる画面を作ってください。

条件:
- 機械は3台 (旋盤A、マシニングB、マシニングC)。稼働は平日8:00〜17:00、昼休みは12:00〜13:00
- 受注は12件。品名、数量、1個あたりの加工時間、使える機械、納期をサンプルで入れておく
- 2週間分のガントチャートを出し、作業のバーをドラッグで別の機械や時刻へ動かせる
- 使えない機械に置いたとき、作業が重なったとき、納期に間に合わないときは、バーを赤くして理由を出す
- 前の作業と品名が変わるときは、段取り替えに30分かかるものとして計算する
- 「自動で並べる」ボタンで、納期の早い順に空いている機械へ割り付ける
- 機械ごとの負荷率と、納期遅れの件数を画面の上に大きく出す
- 受注を追加・編集できる
- スマホでは横にスクロールして見られる

⏱ 8分36秒、考えていた

答えが出るまで、8分36秒かかりました。

ChatGPTの画面
答えの上に、8m 36s考えました、と出ている。入力欄の右には考える深さの高が出ている
答えの上に「8m 36s考えました」と出ました。入力欄の右の「高」が、考える深さです

待っている間は、考えている途中の様子が少しずつ表示されます。

ChatGPTの画面
考えている途中の表示。HTML実装を準備しPlaywrightと画像表示を検証、画面を作成しブラウザで動作確認できました、と出ている
「Playwrightと画像表示を検証」「ブラウザで動作確認できました」と出ています
あやなえっ、自分で試してるの?
クロードくんPlaywrightは、ブラウザを自動で動かして確かめる道具だよ。画面の表示を見る限り、作った画面をブラウザで開いて、ドラッグで赤くなるかまで試していたみたい。

😮 でも、ChatGPTの中には画面が出なかった

ところが、今回はChatGPTの中に画面が出てきませんでした。渡されたのは、ダウンロードするHTMLファイルです。原価や見積のときとは、出し方が変わりました。

ChatGPTの画面
答えには、生産計画システムをダウンロード(HTML)というリンクと、実装した機能の一覧が並んでいる
答えは、HTMLファイルのダウンロードと機能の一覧でした
あやなあれ、ChatGPTの中に画面が出てこないよ…
クロードくん今回はファイルで渡してきたんだ。ダウンロードして開いてみよう。

📂 ダウンロードして開いてみると

手元のブラウザで開いたファイル
手元のブラウザで開いた生産計画の画面。機械ごとの負荷率、納期遅れの見込み、2週間のガントチャートが並ぶ
機械ごとの負荷率と納期遅れの見込みが上に並び、その下にガントチャートがあります
あやなえっ、すごい!ちゃんとした生産管理のソフトみたい!
クロードくん文1つのお願いで、ここまで作ってきたんだ。細かいところも見てみよう。

試しに、ハウジングのバーを、使えない旋盤Aへドラッグしてみます。

手元のブラウザで開いたファイル
ハウジングのバーを旋盤Aへ動かすと、重なったバーとともに赤くなった
使えない機械に置くと、重なった作業と一緒に赤くなりました

バーが赤くなり、「旋盤Aは使用できない機械です」「SO-2401と作業・段取り時間が重複しています」と理由が出ました。「自動で並べる」を押すと元に戻り、受注の追加もできました。スマホの幅では、ガントチャートと一覧だけが横にスクロールし、ページは崩れません。

5同じお願いを「Instant」で頼んだ

⚡ Instant 考える深さを変えると、何が変わるのでしょうか。新しいチャットを開き、つまみだけを「Instant」にして、同じ文を送りました。

今度はすぐに答えが始まり、ChatGPTの中に画面が出てきました。ところが、1回目は途中で止まってしまいます。

ChatGPTの画面
ChatGPTの中に、可視化内でエラーが発生しました、と赤い枠で出ている
「可視化内でエラーが発生しました」

あとで中を調べると、「自動で並べる」の計算の途中で止まっていました。エラーの下には「ChatGPT に修正を依頼」というボタンがあります。押すと、「インライン可視化を修正してください」という決まった文が自動で送られました。

ChatGPTの画面
ChatGPTは原因を推測し、app-blockで始まる名前のファイルを添付してほしいと答えている
原因を推測したうえで、手元に無いファイルの添付を求めてきました
あやなそんなファイル、持ってないよ…
クロードくん自動で送られた文には「実行中に失敗した」という種類しか入っていなくて、どこで止まったかが伝わらなかったんだ。普通に頼み直してみよう。
ChatGPTに送った文
そのファイルは手元にありません。直した画面を、もう一度チャットの中に出してください。

2回目は、ChatGPTの中でちゃんと動きました。バーをドラッグでき、使えない機械に置くと赤くなって理由が出ます。負荷率の数字も、動かした作業の時間の分だけきちんと変わりました。

ChatGPTの画面
ChatGPTの中の生産計画の画面。カラーφ30をマシニングBへ動かすと赤くなり、非対応機械、作業重複、段取り時間不足と理由が出た
ChatGPTの中でも、使えない機械に置くと赤くなり、理由が出ました
あやな2回目は動いた!ChatGPTの中でドラッグもできる!

6「高」と「Instant」、どっちが良かった?

同じ文を、考える深さだけ変えて1回ずつ頼んだ流れです。

🧠 高

8分36秒考える→作る→自分で試す→ファイルで渡す ✅

⚡ Instant

すぐ作る→ChatGPTの中に出す→止まった ❌→頼み直す→動いた ✅

🧠 高

答えが出るまで
8分36秒
出し方
HTMLファイル
1回目で動いたか
動いた
作りこみ
昼休み・土日の計算、保存、検索、拡大縮小まで

⚡ Instant

答えが出るまで
すぐ
出し方
ChatGPTの中の画面
1回目で動いたか
止まった。2回目で動いた
作りこみ
ドラッグ、赤い警告、負荷率の計算は動いた(ほかは試していない)

今回は「高」の方が、はっきり出来が良かったです。自分で試してから渡すので、1回目から動きました。頼んでいない工夫まで入っています。

クロードくんInstantはとにかく速いけど、試さずに出すから誤りがそのまま出ることがある。形をすぐ見たいならInstant、使える物がほしいなら「高」、という使い分けだね。

💡 1回ずつの比べです

どちらも1回ずつ試しただけなので、いつも同じ結果になるとは限りません。「高」はファイルで、「Instant」はChatGPTの中で、というのも今回の結果です。

7簡単なアプリなら作れそう?

1枚の画面で完結する道具なら、もう作れそうだと感じました。実際に使うときは、HTMLファイルにしてダウンロードすれば、ブラウザで開くだけで動きます。

おもしろかったのは、「高」が頼んでいないのに、データを保存する仕組みまで付けていたことです。受注を足して画面を閉じても、同じブラウザで開き直せば残っています。

✅ できそうなこと

  • 打ち合わせで見せるたたき台
  • 自分で使う計算の道具
  • 1台のパソコンで使う、ちょっとした管理の画面

⚠️ まだ足りないこと

  • 保存はそのブラウザの中だけ。別のパソコンや別の人とは分け合えない
  • ログインやバックアップは無い
  • 大事な数字は、念のため人が確かめる

もう1つ気づいたのは、頼んだことはきちんとやり、頼んでいない工夫まではしないことです。「自動で並べる」は、頼んだとおり「納期の早い順に、早く空く機械へ」置くだけでした。別の機械へ回せば間に合う受注も、そのまま遅れになりました。

保存のしかた、もっと知りたい!どう頼めばデータをちゃんと保存できるのか、次の記事で一緒に試してみます。

8おわりに

久しぶりにChatGPTを使ってみましたが、進化に驚きました!思いついたものを、その場ですぐ形にできるお手軽さが魅力です。たとえば、システムを頼む前のお客様に、欲しい画面をChatGPTで作ってもらえば、頭の中のイメージがそのまま伝わりそうです!

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つくったものの一覧 ・ 岸井厚郎 ・ 最終更新 2026-10-10